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松島の七浦八崎

昔、松島海岸には、七つの浦と八つの崎があった。現在の町民でも全部答えられる人は、 ほとんどいない。
そんな「七浦八崎」を紹介します。(資料提供、岩本隆氏)



【松島の七浦八崎】

平安の昔より詩歌に詠まれ、また旅人たちに親しまれた「松島の七浦八崎」は、海岸の変化につれて、
往昔の七浦の面影は現代の人たちには想像もできないほどの陸地になっている。
八崎は七浦のように全部陸地となる変貌はないが、この崎から眺望すれば周辺環境は漁りするアマが苫屋の風情は遠うに消え、
近代住宅がひしめきあって建並んでいる。

●生姜ヶ浦 瑞巌寺大門を入って左手、杉林のある地帯。
●竹ノ浦 今のグリーン広場。昔は深く陸に入り込んだ浦であったが、明治初年頃には葦が茂った湿地。
大正の公園計画でパークホテルが建った。
●梅ノ浦 現在の水族館の敷地一帯。
●胡桃ヶ浦 天麟院付近一帯。昔はクルミの大樹が多くあった。
●片ノ浦 観光ホテルから水主町裏手までの湿田となっていたところが昭和41年に埋め立てられ、
垣の内・普賢堂の住宅街となった。
●光徳ヶ浦
(現在は香徳ヶ浦)
五徳ヶ浦と古文書にみられるが、片ノ浦の東土堤を境にした浦で、国道45号線道路の津ヶ崎に
添ったや地の一帯で、現在は住宅地である。
●霞ヶ浦 雄島の西方で塩釜に通ずる国道45号線道路わきの埋立地一円である。
小石浜住宅も浦の一部であった。
●蛇ヶ崎
(現在は蛇ヶ崎右)
松一小から北方にみられる崎で、新富山の旧道を下る右手の丘陵から消防署の前まで続いている。
●津ヶ崎 福浦橋の北袂から現在のグランドホテル跡の後ろ、高城川に迫っている崎で昔から
カラスの大群が泊まるところとして知られている。
●法師崎 五大堂の東北から福浦橋に通ずる南側の崎で、現在の駐車場付近に
伊達家の御座船を入れておく御船蔵があった。上が仙随墓地。
●須崎 州崎ともいう。白鴎楼、貴賓館が建っている崎で、昔は今の観光ホテルの丘から五大堂まで
続いていた。
●月見ヶ崎 観瀾亭の建っている西南の崎。
●亀ヶ崎 観瀾亭の表門を入って登る階段の左手の出崎。
●小松崎 ヨットハーバーの付近に突き出た崎(水族館の向側)。
昔はこの丘に民家の共葬墓地があった。
●象鼻崎 法性院跡洞窟の上から水族館前まで続く丘陵。

(浦・崎の後ろについているは、現在も住所上の地名として残っている浦・崎)


(有)松島佐藤新聞店